
私、今でこそキャッチザリリース派ですが、
ルアーシーバスを初めて最初の3年間は全て
キャッチザイートでした。当時はリリースの概念が
無かったというのが一番大きいですが、
釣れた魚を店に持ち帰り当然処理をしますよね?
基本3枚に卸していくんですが、その過程でふと
何を食ってるんだろうと気になって胃袋の中を
見るようになっていくんです。
自分は幸運な事にルーキーイヤーから割と釣果に
恵まれて3年間で延べ300~400くらいはシーバスの
胃袋の中を見てきました。実際に食べているベイトは
後で確認できるので、同時進行で実釣時に
シーバスが何のベイトを食べているのか予想を
意識して行うようになっていきます。具体的には
季節毎の主なベイトとその遊泳層をある程度
把握しておき、あとは釣り場で水面の状況や
ライズがあるかなど目から入る情報と,
ルアーのスピードやレンジ、アクションの質など
それ以外の情報を複合して食べてるならこのベイトかな?
という仮説との答え合わせをずっとやっていました。
結論から言うと実体験の中でという条件付きで
仮説と答え合わせが正解だったと言えるものは、
ざっくりとですが、


①バチパターン
季節 晩春~梅雨
捕食音 アリ
レンジ 表層
アクション あまり動かない系
スピード デッドスロー~スロー
一番わかりやすいパターンでもあり、そう思わせる時は
ほぼ胃袋にもバチが入っていました。




②ヒイラギパターン
季節 秋~冬
捕食音 ナシ
レンジ 中層~ボトム
アクション サイズがあっていればアクションは寛容
スピード 割とどのスピードでも
ヒイラギパターンも何度か経験しましたが、これに
ついてる時のシーバスは活性が高い時が多い印象で
ルアーサイズとレンジがあってれば、スピードと
アクションはかなり寛容で何でも反応がありました。
バチと違い目に入る情報では分からないので途中で
あっ、ヒイラギかもなーて気付く事が多い。





③クルクルイワシパターン
季節 夏
捕食音 アリ
レンジ 基本表層、沈んだらバイブとか
アクション トップ、ひたすらトップ
スピード ドッグウォーク、ストップ&ゴー
博多湾ではないですが、これを味わう為に毎年行ってる。
今年は台風の影響で状況が芳しくなかったので行かず。
もう完全に狂ってる感じ。トップウォーターでも
スウィッシャーでもとにかく表層を引いてるとシーバス、
チヌ、キビレが追尾して水面を割る。イワシが沈むと
バイブなどでレンジを追っかけていく感じ。



④甲殻類パターン
季節 通年(特に冬)
捕食音 ナシ
レンジ ボトム
アクション アピール弱め
スピード デッドスロー~スロー
特にベイトの少なくなる冬~春にかけては多い。
ボトムをゆっくりと。
あとはハク、イナッコ、自分はあまり経験ないですが
サヨリ、コノシロ。
実はここまでが序章です。プロローグです。
本題は、物語はここからです。今言ったパターンは
答え合わせも含めてベイト予想が正解だった場合で
割合で言うと実は全体の釣果の20%程です。
残りの10%がベイト予想と答えが違った、表層にベイトは
いたけど答えは甲殻類だったとかそんな感じです。
さらに残り70%はというとここが核心になるのですが、
実は・・・
何も食べてないのです・・・・
3年間のうち300~400くらいのシーバスの胃袋を見て
実に7割近い個体が何も食べてないという事実。
勿論回遊で入って来たと思われる個体も多くいましたが
普通は沖からわざわざ河川に入ってくる理由を考えると
ベイトを捕食する為と考えるのが自然です。生命維持の
根幹であるわけで、だからこそ何も食べていない個体が
なぜこんなに多いのか?当時の自分にはそれが
ものすごく違和感でした。考えられる可能性は一つ。
ベイト以外にそう行動させる要因があるからです。
なぜシーバスの行動には規則性があるのか?
そこまで遡って考えると実はベイト云々はあくまで
プラスαの話しでもっと大きくマクロ視点で
考えると、実は「水温」こそがシーバスの行動に
密接に関係しているのではないか?と自分は
感じていたのです。そう考えると規則性の件も
より辻褄があうような気がするわけです。
水温の変化をスイッチに沖の深場にいるシーバスは
本能的に行動を開始するが途中でベイト事情や
外的要因に影響されて動きが変化する個体と
そうでない個体の差が出る。抜けて行く時も同じ。
というのが今の自分の結論です。。
本来は長い経験測の中で感じていく部分を
自分は胃袋を見るという経験から副産物的に
割と早い段階で気がついたわけですが、
当時の自分はこの仮説に身震いしながら過去の水温
データなどを漁りまくったものです。
それにしてもシーバスを初めて2年目で
大自然の一端に触れたような錯覚すら覚える
仮説を立てるに至った自分はエリートコースだった
はずなんですけどねー、今頃ほんとならデータに
基ずく理論派アングラーとしてランカーを
ぼっこぼっこ釣りまくってるはずだったんですが、

いつの間にか小物釣り師になってます(笑)。
そんな上手い事いかんわな~。
と初めて釣ったシーバスの画像を見ながら
ニヤニヤするわけです。。

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