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雑多な日々に追われ釣行頻度が落ちていく。
心は悲鳴を上げていた。
釣りだ。釣りに行くんだ。
湾内シーバス?近海オフショア?
違う、まだやった事のない釣りをしよう。
お泊り釣行はやった事ないな。
渡船でどこか沖磯に乗って泊まるか・・
うーん・・どうしよっかなー。
あっ!そういえばうちのアルバイトに離島ばかり
行きよるエギングマンGくんがいたのを
思い出し、誘ってみたら
快くオーケーをもらった。
正直いきなり知らないとこに1人でお泊り釣行は
物凄く不安だったのでありがとサンクス。。

予定日が小潮で潮位やそれに伴う流れの変化が
乏しいはずなので、それ以外の変化
朝、夕マズメは絶対はずせない。
そして翌日は私が仕事なので間に合うよう
調整した結果
前日の夕マズメに間に合うように入って
そのままナイトゲームやって、朝マズメまで
堪能して帰るという計画に。
シーバス、そして初のおかっぱりエギングで
アオリイカ狙い。
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あれこれ想定しながら準備する。
やっぱラーメンは食べたいけんコンロは
いるよねー。
たぶん寝らんけどなんか寝袋は持って
いきたいよねー。
もう気分は小学校の時の遠足。
天候が障害にならないのなら
潮が良い悪いは関係ない。
このワクワク感をもたらしてくれる非日常
こそが大事なんですよ。
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さぁ!いざ出発。ブイーン。
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島内の防波堤の高さと消波ブロックの
でかさにビビリながら拠点を決め
荷物を下ろす。
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やりまっせー。
まずは地形変化と水深の調査やでー。
・・・・ない。これといった地形変化が。
水深は小潮の潮位で4、5mといったところ、
思ってたより浅いな。朝マズメに青物の回遊を期待するには水深が浅すぎる。
防波堤からストンと落ちて、平たい地形。
うーん、となると潮が当たってよれる所と
絞れてるとこしかせめるとこがないな。
しかもベイトがほぼ見えない。
初見でいきなりあのテトラ帯を突き進むほど
鉄のハートはもってないし、
正直そっこーシーバスの良サイズを何本か
釣って余裕もってエギングとか思ってたけど、
厳しく長い夜になりそうやと開始1時間も
立たずに現実を知る。
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夕マズメチャンスも終わり、気がつけば
もうこんな時間。ノーバイト。ぐはっ。
Gくんは何杯かアオリのコロッケサイズを
釣っていた。この状況で流石やと思う。
だが彼もこの状況を察してか
アジングしたり、釣れたアジで泳がせを
したり可能性を模索している。
一回り以上年の違う彼を見ていて思う。
釣りに対する柔軟な思考と実践する行動力。
おじさんは刺激を受けた。今釣れる魚を釣ろう
封印したあの釣りを今解禁しよう。
実は私、昔ガッツリやっていた釣りがありまして
それは・・・
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メバリングです。
二十代の頃、師匠付きで鬼のように
やってました。週7日(笑)
当時はエサ釣りでしたが、ワームにかわっても
基本のアプローチはかわらない。
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島内徒歩20分圏内を地道に探り、
「たまり」を見つける事がまず最初。
こやつらは基本複数でいる事が多く、
たまりやすい場所がある。その場所には
いなくなっても時間が立つとまた
入っている事が多く自分は「たまり」と
呼んでいました。
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一か所だけ「たまり」があり、そこを攻める。
釣っては休ませの繰り返し。
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時折アコウが混じる。流石離島。
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サイズはともかく、これはこれで面白い。
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強めのボートエギングロッドにPE0.8とかでも
何とかなるもんです。
気がつけばGくんは寝ていた。
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寝入ったGくんの隣に腰を落とし、
ふっと上を見上げるとオリオン座が
いつも以上に奇麗に見える。
あー、来て良かった。
Gくんと一緒に釣りができて良かった。
いつもとはまた違う満足感を味わえた。
これだけでもう満足・・・
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なんてしないので釣り続けてます。
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やべ。こんな時間やん、あと一本で・・
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うえーい、つ抜けたー。
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いよいよやばい。
けど最後アオリイカ釣りたい。
ラスト3投げ。
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マジきた。4、500gくらい?
結局シーバスは入ってこんかったけど、
メバリングの楽しさを思い出し、
初のおかっぱりでアオリを手にした。
十分に楽しめた釣行でした。
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バイバーイ。



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