
若い頃の彼は音楽に依存する生活をしていた。
メロコアから始まり、ロック、パンク、レゲエ、
スカ、ファンク、ジャズ、クラシックに至るまで
仲間内でかっこ良いと評判になれば聞き漁り、
雑誌を読み漁ってピンとくればCDを買いに行く。
とにかく飢えていた。満たせれば何でも
良かった。たまたま彼は音楽にそれを求めたのだ。
RANCIDに熱狂していた少年はジミー·クリフに
叱られ、キース·ジャレットに励まされ、
ルー·リードを慕うのである。消える事のない
渇きのような物に焦り,怒っていた。
自身と世界との唯一の接点が音楽だった、
良くも悪くも純粋だったのだ、
····あれから何十年、少年だった彼は現実という
贅肉を腹に纏って中年になっていた。命を削る
ような音楽に出会って狂喜乱舞する事は
なくなり,あの抑えきれないリビドーを音楽で
鎮めるようなチリチリとアスファルトに
タイヤのゴムを焼き付かせる時速300kの
疾走感は遥か彼方である。
年齢を重ねほんの少しの視野と仮初の経験を
手に入れる代償に熱という大きなものを失う事は
生きているのではなく、老いているのではないか、
あらゆる事に情熱を失いながら完全に熱が
冷めきった時、人は死を迎えるのだ、、、
·······
1箇所目でホゲ2箇所目も腰まで浸かってホゲて
今陸に上がって放心状態でしょうもない妄想を
してました。。くそー。上げで反応もないて
もう抜けてんのか?次だ、次。
タックルをUC88から88Lに変えて3箇所目。
ベイトはイナッコがちょろり、ダメだ、
10分やって次いこう。すると、

ソゲ。。君はマーヴィン・ゲイでも聞いて
大きくなったらまた会おうね。
あと5投して移動しよう。
その3投目。

80オーバー(横に)。
ファ〇ク!フリクションからやり直してこい。
移動じゃ。
で4箇所目

む、ベイトがおる。あいつか?

·····。

我、コノシロの群れを見つけたり。。
ラストチャンス!ビックルアーや、タックル変更や
取りに戻るでー!


マグナムに弾を込めるのだー。
(久しぶりの釣りに舞い上がっております。あとで
冷静に考えればこんな要領の悪い事をしてる時点で
ある意味すでに負けです。)
釣り場に戻るとたまにコノシロが追われている。
表層付近にコノシロはいて、距離的に
ペニーサックは届かないので、敢えてK2F142
もどきで一つ下の層を通す事に。数投目ちょうど
追われていたとこに良い角度で通していると、、
ボカン!固めのドラグが一瞬出る、閉め直して
パワーファイト!で上がってきたのは

太刀魚かい!しかも指4本はあるがな。

うーん、美しい、

外れたけど、フロントガッツリでした。
博多湾内でこのサイズはレアだ。コノシロ追いかけ
よったのはこいつなんかな?この後反応なくなる。

うむ、80オーバー。今日は連発やったなぁー。
えっ?シーバス?いややわ、あんさん今日び
シーバスやらもう抜けてんのちゃいます?
はぁ~せわしない釣行でした。
まじでもう抜けてるかもですね。

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